こちらは過去のメルマガを掲載しています。
パピーいしがみです。
突然ですが、私は
「なるべく離婚してほしくない」という考えがあります。
ですが、もし、その結婚が間違いだった、としたなら、
その間違いは早く修正した方がいい、と思っています。
今日、ご紹介するのは、MEIKOさん。
MEIKOさんからメールを頂いた時、
夫婦関係は最悪だったそうです。
当然それは、子供に影響していました。
長男さんは荒れ、暴力・暴言・弱いものいじめ・・・
当然、学校の勉強なんか手に付きません。
長女さんも不安定。小さいことで泣いたりぐずったり。
MEIKOさん曰く「問題だらけ」だったそうです。
子供達はいつも親の喧嘩にびくびくしていたんですね。
親が喧嘩をしていれば、子供は普通でいられません。
ですが、それから約3年。
MEIKOさんから久しぶりにメールを頂きました。
久しぶりに頂いたメールは、とても明るい内容でした。
ここから・・・
ほんとにほんとにご無沙汰で、
自分の悩みのあるときしかメールしなくてすみません。
でも、今日は、ご相談のメールではありません。
実は、とても子育てに悩んでいる友達から、
「以前は、あんなに困っていたのに、どうして今はそんなに明るいの?」
と言われて、パピーさんのお話をしていたら、
「そういえば、このところ、ずいぶんメールしてないな~」と、
久しぶりにメールしたくなりました。
(このアドレスで届くでしょうか?久しぶりなので不安です・笑)
パピーさんのホームページを見て、
藁をもすがる思いで勉強させてもらったのが、
もう3年も前になります。
あの頃2年生だった息子は5年生になりました。
幼稚園だった娘は小学校2年生です。
私も当時は、元旦那のこともあり、心身ともに疲れていて、
本当にボロボロの状態でした。
長男は荒れて、下の子をいじめるし、
いじめられた下の子は、泣きながら訴えてきてうるさいし、
怒鳴り散らす毎日で、もう逃げ出したい!という思いでした。
子供の事がかわいく思えないし、いつも「あれしろ!これしろ!」
「なんでそんなことするんだ!やめろって言ってるだろ!」って、
指示・命令ばかりの私でした。
その上「もともと私は子供が好きじゃなかったんだ!」って思い出し、
何で子供なんか生んでしまったのか?って、
いつも不幸な自分を恨んでいました。
ですが、それを変えてくれたのが、パピーさんのこの言葉でした。
「私は褒めるのが苦手です。
親からも褒められたことがない私にはできない」
と私がメールしたとき・・・。
「それは、すばらしい!
親から褒められたことがなくて、自分も褒めるのが苦手。
だとしたらもし、できるようになると・・・世界が変わりますよ。
なぜなら、経験した事がない、やったことがない、って事は、
そこに無限の可能性があるからです!!
もし、できるようになったらすごいですよ!!ワクワクしませんか?」
ってお返事いただいたんです。
これは、私にとっては衝撃でした。
「苦手だからできない、経験がないからできない。」
「○○だからできない、△△だからできない。」
これは、私が昔から口にしてきた言葉です。
「できない」を正当化するためにいつもその理由を探していたんです。
そうすると、周りの人は、
「そんなことを言うからできないの。
できないんだから、できるようにがんばりなさい!」
と言うのでした。
それを聞くたびに「え~、がんばりたくない」と思っていました。
ところが、パピーさんは、違っていました。
「がんばりなさい」ではなく、
「じゃあ、できたらすごいことになるかもよ?」でした。
最初、これを見たときには、
「何言ってるの?この人?(すみません)」状態でしたが、
その言葉が気になって気になって、
何度も何度も読み返しているうちに・・・
「できないままでいるのは、もったいないかもしれない」
って思うようになったんです。
そして思い出したんです。
「私はできるようになりたかったから申し込んだんだ」って。
笑っちゃいました。
何から始めた良いかわからなかったので、
「聞く」をやるようにしました。
パピーさんが「認める」の基本と言われていたので・・・。
考えてみれば、今まで、指示・命令ばかりだったので、
「聞く」なんてしてなかったのです。
「聞く」を始めてみると、
子供達は話したいことをたくさん持っていました。
学校のこと、友達のこと。面白かった話。笑っちゃう話。
いやだったこと。頭にきたこと。ゲーム・野球・サッカー・・・。
まあ、よくしゃべるしゃべる。
上の子がしゃべれば、下の子もしゃべり・・・。
「ああ、こんなに聞いてほしかったんだ、
私はこんな事もわからなかったんだ・・・」って反省しました。
もちろん、しばらくは家事などできませんでした。
でも、家事をしなくとも叱られるわけでもなく、
「今は、子供の話を聞くのが優先・・・」と思って、
お弁当を買って家に帰って、子供の話を聞く・・・
そういう毎日が続きました。
そうしたら、長男は家で暴れることも無くなり、
徐々に顔つきが変わってきて、明るい、やさしい顔になり、
下の子用のテレビ番組に変えてあげてくれたり、
一緒に遊んであげたり、言葉も態度も、
すごく穏やかになってきたんです。
私は何もしていません。「聞く」をしただけでした。
パピーさんの「世界が変わる」ってこういうことなの?
って、ちょっと鳥肌が立ちました。
そして、よりいっそう「褒めてあげられるようになりたい!」
と思うようになりました。
それからの私はがんばりましたよ~♪
パピーさんが(確かメルマガだったと思いますが)言われるように、
小さいノートを持って、
子供達のいいところをメモするようにしました。
気がついたら書く、書いたら読む。
でも、なかなか「伝える」ができません。
そんな時テキストで「うれしい」だけでもいい、とあって、
「あ、これならできるかも?!」って思ったのです。
そして、私の「褒める」の第一号が、
「お兄ちゃんがいてくれてお母さんうれしいよ」でした。
その時の自分の気持ちはいまでも覚えていますが、
たったこの一言のために、練習もして、相当緊張して、
顔もこわばり、うまく声にできなくて、たどたどしかったです。
多分、声も、顔も、引きつっていました。
長男は「はぁ?」と言っていましたが、
それは、照れ隠しだったと思います。
その後「お手伝いすることあったら言って・・・」
なんて言ってくれて・・・。私は感動でした。
「ほんとだ・・・。世界が変わってく・・・」って。
もちろん、もともと怠惰な私ですし、
ちょっとよくなるとすぐに安心して元に戻ったり・・・、
また指示したり、命令したり、関係が悪化することもありました。
でも、タイミングよく、それを諭す内容のメルマガが届き、
深みにはまる前に修正したり・・・。
また、悩んだらテキストを読み返してみたり・・・。
今も「またやっちゃった」と反省することもありますが、
修正も自分でできるようになりましたし、
もう、以前に比べたら雲泥の差。
何しろ、仕事をして、家に帰ることが楽しいです。
この「聞く」は仕事でも同じ効果がありました。
以前の私は超マイナス思考。口を開けば文句ばっかり。
「なぜやらないの?」「なぜしないの?」「だからダメなんだよ」
という言い方しかできず、
同僚ともうまくいかない事が多かったのですが、
「聞く」「認める」をしてみると、うまくいくんですね。
「そうだよね~、わかるよ」ってまず聞こう、と努めると、
仕事もとてもやりやすくなりました。
それで、息子のこのごろですが、
息子の学校は5年生から生徒会に参加できるのだそうです。
なんと今年は書記に立候補して、当選したそうです。
勉強も大してできないし、字も汚いのに『書記』って大丈夫?
って思っていたのですが、
どうやら、立候補して、選ばれたのが相当の自信になったのか?
今年の家庭訪問では、先生にも
「とてもがんばっていますよ。クラスでも中心人物です。
私も頼りにしているんです」
なんて言われて、耳を疑いました。(笑)
授業もちゃんと聞いているらしく、発表もするそうで、
「へ~、あんた頑張ってるんだね~」って言いましたら、
「俺は、やればできる子だからね」って笑っていました。
この自信、いつ付いたんだろう?って不思議です。
先日なんか、
「母ちゃん、俺が母ちゃんの面倒見るからね」ですって。
お風呂で一人。泣きました。
長くなっちゃいましたが、昔を思い出してメールしました。
パピーさん、私、本当に今、楽しいです。幸せを感じています。
3年前、藁にすがってよかったです。
(もちろん、その藁は決してて藁ではなく、
大きな木だったと今、感じています)
メルマガ拝見すると、今は以前より、ずっと忙しそうですね。
でも、どうぞお体にはお気をつけくださいね。
では、また、メールさせてください。
長文を読んでいただきましてありがとうございました。
MEIKOより
ここまで・・・。
MEIKOさん、久しぶりのメール、ありがとうございました。
MEIKOさんが「私にはできません」って言われたときの事。
よく覚えています。
> 親から褒められたことがなくて、自分も褒めるのが苦手。
> だとしたらもし、できるようになると・・・世界が変わりますよ。
> なぜなら、経験した事がない、やったことがない、って事は、
> そこに無限の可能性があるからです!!
も、そうなのですが、
実は、これを言うと、期待しすぎて(結果が出るまで)
親が待てない場合があるので言わなかったのですが、
もうひとつ、その大きな理由があるんです。
それは、(テキストにも書いてありますが)
コントラストの原理が働くからです。
例えば、ショッピングなどに行って、町を歩いていたとします。
外は日差しが強くて暑くて汗が出ますよね。
でも、お店に入ると、ひんやりします。「涼し~い!!」です。
ですが、しばらくそこにいるとその涼しさにも慣れ、
そして買い物が終わってまた外にでると「暑~い!!」となります。
私達はこの「差」によって暑いと感じたり、寒いと感じたり、
その感じ方が違うんですね。
同じところにずっといると感じないのが、
違う環境に変わるときに、とても敏感に感じます。
暑い時には涼しい事を敏感に感じ、
寒い時には暖かいことを敏感に感じる。
これが、コントラストの原理です。
「子供達への対応」の場合も同じなんです。
今まで、なかなか褒めてあげられなかった。認めてあげられなかった。
とすると、そういう子供達に「褒める」や「認める」をしてあげると、
子供達はとても敏感にそれを感じるんです。
ほんの少しの「認める」や「褒める」でも変化が現れるんです。
喜びを「ひとしお」に感じるんですね。
MEIKOさんが「聞く」だけしかやらなかったのに・・・
とあったのにも多分、コントラストの原理が働いていたんだろうな?
と思うのです。
実は「褒めたことがない」「認めてあげた事がない」
と言われる方ほど、その効果が現れやすい。
だからこそ、是非そういう方に、体験してほしいんですね。
それこそ、“世界が変わりますよ~♪”です。(^^)
でも、本当にびっくりですね。
「問題だらけだ」と当初メールを下さっていた息子さん。
生徒会の役員ですか?先生に「頼りにしています」って褒められた、
ともありましたね。
すごいですね~。ほんと、立派に成長してくれましたね。
また、お兄ちゃんの言葉。
> 「母ちゃん、俺が母ちゃんの面倒見るからね」
MEIKOさんが、人知れずお風呂で泣いた・・・
その気持ちよくわかります(^^)今まで辛かったもんね・・・。
MEIKOさん、素敵なメール、ありがとうございました。
「聞く」事や「褒める」事。これからも是非、お続けくださいね。
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