こちらは過去のメルマガを掲載しています。
パピーいしがみです。
先日、小学校6年生のお子さんを持つお母さんに、
中学の選択についてご相談をされました。
そういえば、運動会が終わってからそろそろ、
幼稚園に入る方々は幼稚園を選び、小学校に上がる方は小学校を・・・
中学生は高校を、高校生は大学を・・・。
それぞれ進学を考え、選び出す時期でもあるんですよね。
なので、このご質問をとってもいい機会だと思って、
今日は“どうしても迷ってしまった時”
結論を下す為のいい方法をお話ししたいと思います。
これは、学校選びだけではなく、いろんな応用ができますし、
私は大きな迷いが生じた時はいつも、この方法で乗り切ってきました。
人の意見ではなく、すべて自分の考えなので、
考えるときも、又、結果を見ても、とってもすっきりしますし、
自分の「今の」気持ちが客観的にわかるので、とてもお勧めです。
多分、このメルマがでは初めて・・・お話しすると思います。
是非、一度やってみて、いろんなものに生かされると良いと思います。
ではご紹介しますね。
ここから・・・・
それでは、ケースとして、
幼稚園を選ぶ時のやり方として考えてみたいと思います。
ひとつは大規模なA幼稚園です。
1クラス40人で、先生1人と補助の先生がつきます。
送り迎えは通園バスがあって、園庭も整備されています。
遊具も充実していて授業もカリキュラムがしっかりしていて、
どちらかと言うと組織的。お勉強志向が強い幼稚園。
泥んこになってあそぶより、絵を描いたり歌を歌いましょう。
という幼稚園ですね。
そしてもうひとつは小さなB幼稚園。
一クラス20人未満ですが、先生の目がみんなに行き届きます。
園長先生との距離が近くて、親の相談事を親身になって聞いてくれます。
通園バスはありません。お母さんが子供と一緒に通園します。
園庭は砂です。グランドと呼べるほど広くもありませんが、
子供が駆け回るには十分な広さ。泥んこ遊びもします。
勉強よりも運動が主体の幼稚園です。
今、どちらを選ぶかとっても迷っているとしますね。
A幼稚園にはA幼稚園のよさがあるし、
B幼稚園にはB幼稚園のよさがあります。
どちらを選んでも一長一短があって迷います。
そんな時、それぞれのメリット・デメリットを書いた
『判断基準表』を作るんです。
こんなやり方をします。
まず、ちょっと大き目の紙を一枚用意してください。
A4ぐらいの大きさが良いかな?
それを縦において、真ん中に縦線を入れます。
まず右の上の方に『A幼稚園』と書き、
同じく左の上の方に『B幼稚園』と書きます。
そして次は真ん中に横線を入れます。
上の欄の左端に縦書きで『メリット(またはいいところ)』と書き、
同様に下に欄の左端に『デメリット(または悪いところ)』と書きます。
これで4つの“ます”に仕切られた表ができました。
右上から「A幼稚園・メリット」右下が「A幼稚園・デメリット」
左上が「B幼稚園・メリット」左下が「B幼稚園・デメリット」
となったはずです。
これに自分の考える判断基準を記入していくのですね。
例えば、A幼稚園には園バスがありました。
園バスがあると、送り迎えがなくて楽ですよね。
これがメリットだな~と思ったら、右上の「A幼稚園・メリット」に、
「園バスがあるので、楽チン」と書いておきましょうか?(^^)
この書き入れる内容(判断の元)を『項目』と呼ぶようにしますね。
園バスの有無が『項目』になるわけです。
この項目(園バス)について、同じようにB幼稚園にも書きます。
B幼稚園には園バスがありません。
ですから、「B幼稚園・デメリット」に
「園バスがないので送り迎えが大変かも?」と入れておきます。
この「園バスがあるので、楽チン」や
「園バスがないので送り迎えが大変かも?」は、
その時々のご自分の思いを書いてくだされば結構です。
ですが、A幼稚園にある園バスがB幼稚園にはないことが、
もしかしたら、メリットに感じるかもしれません。
例えば、お母さんと一緒に通学(通園)するっていうのは、
多分、幼稚園時代にしかできないことでしょう。
だとすると、手をつなぎながら一緒に通園する事がかえって魅力!
に感じるかもしれません。
としたら「B幼稚園・メリット」のところにも、
「一緒に通園するのも良いかも?」または、
「今だけしかできないチャンス。一緒の通園を楽しみたい」
と書いておきます。
基本的には1つの項目について1つとして頂きたいのですが、
そこにメリットもあり、デメリットもあるとしたら、
両方の気持ちを書いてくださって結構です。
さて、他にもいくつかありましたね。
例えば、人数についてです。
たくさん子供がいれば、友達もたくさんできるかもしれません。
ですが、先生の目が行き届くのか?という心配もあります。
それについて心配があるようならば、
「A幼稚園・デメリット」のところに
「先生1人と補助の先生で、子供全員に目が行き届くか心配」と書き、
同じ項目で考え「B幼稚園・メリット」に、
「人数が少ないと、一人一人に対して細やかな対処をしてくれそう」
と書きます。
このように、自分が考え(悩んでいる)メリットデメリットを、
一つ一つ書き出して、この表に埋めていくんです。
そうすると、細かなことについて明確に分かる表になりますよね。
そうしたら、今度はその項目の感想、一つ一つに点数をつけていきます。
最高が+5点。最低が-5点です。
もちろん、これは自分の独断と偏見でいいんです。
「これは私にとってはとっても重要なこと」
だとしたら、点数は大きくなりますが、
「まあ、それはどうでもいいか・・・」
でしたら小さい点数でいいんですね。
そうやって自分なりに項目を考え、そしてその項目ごとに感想を書き、
点数もつけました。あとはその点数を合計します。
すると、現時点での、自分の選ぶべき幼稚園が、
明確に数字で明確に見えてくるんですね。
ですが、たぶん、この表を作っていくと、
A幼稚園の魅力だと思っていたことが、
B幼稚園では考えていなかった、と気づくことがあると思います。
その為「比べられない」ということが出てきます。
すると、「じゃあ、ここの部分はもうちょっと調べたほうがいいな」
という事がわかるんですね。
明確にしたからこそ、見るべきことが見えてきたというわけです。
調べたほうが良いかな?と思ったら、
実際に幼稚園に行って、外から園での様子を見ても良いですし、
直接園長先生に聞いても良いですね。
すでにその園に行っているお母さんをご存知なら、
「ちょっと教えて」と聞いてみるのもgoodです(^^)
又、私たちの気持ちはその時々によって変わります。
昨日は3という数字をつけたけど、もう一度考えてみると、
「やっぱり1かもしれない・・・」のようにです。
項目を増やしたり、感想を書き換えたり、
点数を見直していくと、どんどん明確になっていくんですね。
そしてある程度出来上がったら、
誰か(ご主人など)に見てもらったり、または、
ご主人にも作ってもらって交換するともっと良いです。
というのは、自分で作ったものは、自分の価値観です。
人の作ったものは人の価値観なので、
人の作ったものを見ると
「へ~、こういう項目、考えたことなかったな~」とか、
「あ、この項目についてが幼稚園選びで重要だと考えているんだな~」
という事がわかるのですね。
そして、自分もその項目が大事だな、
自分の判断には抜けていたな、と思ったら、
又、その項目を書き入れて、再度考えてみる・・・。
そうすると、又、精度があがりますね♪
判断を下すリミットのちょっと前まで、これを繰り返していくと、
「ああでもない、こうでもない」「あ~どうしよう?」
と同じところでどうどうめぐりをすることなく、
すっきりとそして明確に、自分の気持ちが固まってきます。
これは、例として「幼稚園の選択」を挙げました。
この場合には子供に書かせる、ということはできませんが、
小学生が中学を選ぶとき、又、中学生が高校を選ぶときには、
子供たちにも是非書かせてあげてほしいんですね。
すると「勉強よりもそっちが気になって・・・」
という事がなくなりますし、
もちろん、お母さんも一緒に書いて、
お互いに交換してみたり、はお願いしたいです。
子供が何を判断の基準(子供にとって大事なこと)なのか?
という事が見えますし、子供も親の判断の基準を見て、
「おかあさんはこういう風に考えているんだ」って
分かるからです。
もちろん、子供が行きたい学校を選ぶのですから、
経済的に問題なければ、
子供の意思を優先してほしいのですけどね・・・(^^)
最後に・・・
どうしても迷って決められない事。
それは、これからも必ず、さまざまな場面で出てきます。
でも『決断をして終わり』という事はまずありません。
どちらかを選んで「そこからスタート」という事が多いのです。
だとしたら、選ぶ時の時間はできるだけ短いほうがいいんです。
なぜなら、迷いが少ないほうが、
目標に向かって集中しやすいですからね(^^)
そう言えば、私が今までの会社をやめて、
この仕事にシフトする時も、こうやって考えました。
将来は不安で、今後続けられるかどうか分からない。
子供もこれから大学生だし、お金も掛かるだろう。
今、これをやる事が本当に進むべき道なのか?
でも、悩んでいる人、私を望む人はたくさんいる・・・。
だけど、家族を路頭に迷わせるわけにはいかない・・・。
大きなジレンマを抱え、判断基準表を何度も書きました。
ですが、私は決断し、今があります。
結果は・・・・?
はい、会社員でいたら経験できない数々のすばらしい経験と、
たくさんの喜びの声。たくさんの励まし。たくさんの応援を頂いて、
「あの時決断して本当に良かった」と思っています。
今は一点の迷いもないです♪
どうぞ、この『判断基準表』の作り方。覚えてくださいね。
そして是非、使ってみてください。
必ず、あなたの力になってくれると思いますよ(^^)
※ ここでは過去のメルマガを掲載しています。
最新のメルマガを無料でお読みになりたい方は下記で登録して下さい。
パソコン・スマホ用はコチラから → http://www.mag2.com/m/0000142684.html
ガラケー用はコチラから → http://m.mag2.jp/M0074457
ホームページはこちらです → http://www.age18.jp