こちらは過去のメルマガを掲載しています。
パピーいしがみです。
さて、今日のメルマガは「物を大切にする子」としました。
子供が「物を大切にしない」という悩みについては、
ご相談を頂くことが多いのですが、
今から5・6年ほど前に「物を大切にする子」に育てたいのですが、
どうしたらいいでしょうか?というご相談を頂いたことがありました。
その後の様子を、ミユリンママさんがご報告くださったので、
今日はそのご紹介をしたいと思います。
ココから・・・
パピーさん、とてもご無沙汰ですが、お元気でしょうか?
いつもメルマガを楽しく拝見しています。
そして「すごいな~、パピーさんは、絶対ぶれないな~」って、
いつもお変わりない姿勢に感心しています(^^)
実は、先日、昔の仲間達(保育専門学校時代)と会って、
パピーさん談義に花が咲いて、久しぶりにメールしたくなりました。
学校時代の友達は、保育に関係ない仕事に就いた人もいますが、
ほとんどが保育士になり、今も続けている、という人が半分。
私のように、ママになってやめたという人も半分ぐらいでした。
でも、やっぱり皆、保育に興味があるようで、
5・6割はパピーさんを知っていましたよ(^^)。
すごいですね~
「パピーさんって、こんなに有名なんだ」って、
とても嬉しくなって、メールしたくなったのです♪
パピーさんの出会いは、私がまだ保育園に勤めていた頃、
子供達との接し方に悩んでいたときだったので、
もう6年以上前になります。
結婚してすぐに勉強を始め、
その後、1年ぐらいで女の子が産まれました。
私はあまり器用ではないので、自分の子と仕事は両立できない、
と思って、保育士をやめました。
その時、園長先生が「いつでも戻ってきてね」と
言ってくださったことがとっても嬉しかったです。
前置きが長くなってすみません。
今日は、パピーさんにその時教えていただいた、
「物を大切にする子」にしたかった私と娘が、
今、どんな風になっているかをご報告させて頂きます。
私が保育園にいるとき、園児に共通していたのが、
「物を大事にしないこと」でした。
私はそれがとても嫌でした。
おもちゃを投げる、花壇を踏みつける・・・
まだ、分別がつかない年齢だと言われればその通りですが、
物の扱いが乱暴で、大切に使わない。
「そんな扱いすると壊れちゃうよ、大切に使おうね」と言うと
「壊れたら、又、買えばいいじゃん!」と逆切れする。
その行動や言葉に、ちょっと圧倒されてしまい、
まだ小さな子供なのに「怖いな」とも思いました。
そして、私は“自分の子はそんな風にしたくない!”
と思ってパピーさんにご相談をしたのでした。
パピーさんのお返事は、納得するばかりで、
本当にその通りだな~と、何度も何度も読みました。
特に「親が手本を示す」
「物を大切にする機会を作って、それを褒める」
「大事につかってくれてありがとう、って言ってるよ」
というこの3つを、心がけて来ました。
そうしたら娘は(今年、年長になります)、
私が願っていたように、物を大事にする子になってくれたと思います。
靴下だって、底が透けて見えるまで履いてくれますし、
服も親戚のお姉ちゃんにもらったお下がりを着てくれます。
おもちゃも大事に扱いますし、絵本も大好きですが、
壊れて捨てたような本は一冊もありません。
私は、物を大切にさせるためには、
「もっと大事にしなさい!」って叱り続けるしかないのかな?
と思っていたのですが、早い段階で、
効果的なやり方を教えてもらって、本当に良かったです。
又、この方法はすべてに通じるとも教えていただいたし、
テキストでも、じっくり勉強してから子育てを始めたので
今の段階では、ほとんど問題らしい問題はありません。
娘・パパとの関係もとてもよく「いい感じ」です(^^)
ただ・・・一昨年生まれた長男が、これが又やんちゃで・・・
もしかしたら、又、ご相談させていただくかもしれないので、
その時は、どうぞ、よろしくお願いします。
ココまで・・・
ミユリンママさん、ご報告ありがとうございます。
物があふれている今ですから、この「物を大切にする子」は、
とても、少なくなっているように感じます。
でも、ミユリンママさんは、ずっと継続して努力されてきたんですね。
すばらしいと思います(^^)
私も、このメールを頂いて、どんなお返事をしたっけな?
と思って過去のメールを探してみたのですが、
読み返してみると、結構良い事を書いていたので、
これは皆さんに紹介したほうが良いかな?
と思って今日、メルマガの題材にしました。
ミユリンママさんに
どうしたら「物を大切にする子」に育てられるでしょうか?
と相談を頂いて、お返事した内容はこうでした。
ココから・・・
ミユリンママさん、メール拝見しました。
なるほど、まだ、お子さんは生まれたばかり、
これから、育てていくにあたって
「物を大切にする子」に育てたいんですね。
それって、すごく良いと思います(^^)
それでは、ミユリンママさんのご希望の
子供が「物を大切にする」為にどう接していったらよいか、
お話しますね。
巷では「もっと物を大切にしなさい!」なんて、
叱っているお母さんがいますが、子供を叱る前に、
まず、ご自分を振り返ってみてほしいのですね。
子供は親の姿勢やしぐさ、行動を「正しいもの」として見て、
親がやることをまねるのです。
ですから、親がお手本を示す、という事が大事なんです。
ここでちょっと思い出してほしい歌があります。
それは「かあさんの歌」です。
ちょっと書いてみますね。
かあさんが 夜なべをして 手袋あんでくれた
木枯らし吹いちゃ 冷たかろうて せっせとあんだだよ
ふるさとの 便りはとどく いろりのにおいがした
これを読んで、どんなイメージが湧きますか?
みんなが寝静まった頃に、明かりがもれているのに気付き、
子供がそっとふすまを開けてみたら、
お母さんが、私の手袋を編んでくれている・・・
そんなイメージが湧きますよね。
もし、お母さんが、そんな風に、手袋を作ってくれた、
と知ったら、きっとその手袋は特別なものになると思うのです。
もちろん、現代では、手袋を編む、とか、
服を作る、とか、なかなか時間がなくてできません。
でも、靴下に穴が開いたら、ふさぐとか、
服が破けたり、擦り切れたらアップリケで補修する・・・
という事はできると思うのです。
もしかしたら、それを子供が恥ずかしがるかもしれません。
でも、私は、そういう事をやってほしいと思うのですね。
ちょっと汚れたらすぐに捨てて新しいものを買う、
それでは、物への愛着も、大事にしようという気持ちも起きません。
ですから、親自らが、物を大事に扱い長持ちさせることと、
壊れたら直す、という事を意識してほしいのです。
私は、若い頃、自動車の修理を仕事としていたことがあって、
すごく感じたのですが、多くの人は車を乗りっぱなし、
使いっぱなしでした。
ですから、壊れるのがとても早いのですね。
でも、必要なときに油を差し、古くなった部品を変えていくと、
驚くほど長持ちします。
これはおもちゃも、電化製品も同じで、
扱いを大切にするだけでなく、不具合があったら修理する、
その意識だけでかなり変わってきます。
おもちゃの話が出たので、一緒にお伝えしておきたいのですが、
今、生まれて来る子供が少ないので、いろんな方面から、
頂き物をしたり、おもちゃなどを沢山もらう子が多いようです。
それら、沢山のおもちゃに囲まれていると、
当然ですが、子供は、おもちゃを大切にしよう、
という気持ちはなくなります。
(それはそうなのです。次から次へと与えられるのですから)
でも、せっかく頂いたものを捨ててしまう、という事は、
相手の気持ちもありますからできませんよね。
そんな時、新しいおもちゃを頂いたら、
古いおもちゃをしまう様にしてほしいのですね。
(ビニール袋に入れて、押入れにしまっても良いです)
子供の周りに、物をあふれさせないようにする為です。
又、子供が「おもちゃがほしい」と要求したときなども、
買い与えるのは、誕生日や、クリスマスなど、
プレゼントをもらえる日を作って、それまでは我慢させる、
という事もして欲しいと思います。
いつでも要求すれば手に入る、という状態をなくすのですね。
もちろん、自分で作るのはかまいません。
ダンボールや、糸巻きや、ペットボトルなどを使って、
(廃材を使ったおもちゃの作り方はネットで検索できます)
お父さんやお母さんが作ってあげる。
もしくは、一緒に作るのもとても良いと思います。
いつもは自作のおもちゃ、でも、年に2回だけは、
かっこいい、もしくはきれいなおもちゃを買ってもらえる、
となれば、そのおもちゃはやはり特別で、
子供にとっては「大切にしたい」という対象になるんですね。
服なども同じです。
子供がだんだんに大きくなってくると、服が小さくなっていきます。
もし、小さくなったから買い替える・・・という時も、
季節が変わるまで待ってから替えるようにしてほしいのです。
これも「何でも買えばいい」という状況をつくらないことなんですね。
もし、兄弟ができたら、是非、お下がりを着させてほしいです。
そして“「沢山、着てくれてありがとう」って服は言ってるよ”のように、
お下がりの服でも使うことを、褒めてあげてほしいのですね。
そのように、「物を大事にする子」にしたければ、
物を大事にする機会を作って、それを褒めるようにしてほしいのです。
これは、勉強も運動も、何でも同じなのですが、
子供が「勉強って面白い」って感じる機会を増やせば、
子供は、勉強をするようになるし、
「運動ってたのしいな~」って感じる機会を増やせば、
子供は、運動をするようになります。
又、「物を大切にしたいな」と思う機会が増えれば、
物を大切にするのです。
でも、そこにあるのは、親の姿勢なんですね。
親が、勉強する姿を見せずに、
子供にばかり「勉強をしろ」と言っても、
勉強の面白さを子供が感じることはありません。
勉強をする子にしたければ、親がその姿を見せるのです。
同じように、物を大切にしない親なら、どんなに
「物を大切にしなさい」と言ったって、そうはならない、
という事なんですね。
「物を大切にする子」にしたい、という、
ミユリンママさんのお考え、私も大賛成です。
是非、いろいろ試してみて、又、ご報告いただけたら嬉しいです。
頑張ってくださいね♪
ココまで・・・
最後に「ご報告いただけたら嬉しいです」とあったので、
今回、ミユリンママさんはご報告くださったのですね。
ありがとうございました。
でも、この「物を大切にする」という姿勢。
とても貴重なものを子供に与えられたと思いますよ。
どんどん新しいものが生み出され、
新しいものが最良だと思われがちですが、
こういう「あるものを大切にする気持ち」って、
やはり親から子へ、伝えていってほしいです(^^)
今、世界的に注目されている
「MOTTAINAI」は、もともと日本の文化ですからね♪
貴重なご報告、ありがとうございました(^^)
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