こちらは過去のメルマガを掲載しています。
パピーいしがみです。
今日のメルマガは「お手伝いって何だろう?」としました。
お手伝い・・・というとあなたは何を思い出しますか?
洗濯物を取り込んだり、お皿を洗ったり・・・、
掃除をしたり、または料理の下ごしらえをしたり・・・。
いつも忙しいお母さんに、
ちょっとでも楽をさせてあげる、
その為に子供達がしてくれるのが、お手伝い・・・、
ってお考えになるのが一般的かと思います。
学校でも、この頃は、「おウチのお手伝いをするように」とか
「お母さんのお手伝いをしましょう!」なんて
宿題で出されることもあるようです。
私も「お手伝い」ってとっても大事だと思っています。
是非是非、子供達にお手伝いをしてもらってほしいな~、
と思います。
でも、それは、お母さんが楽になるからではありません。
いえ、もしかしたら、お母さんにとって、
お手伝いをしてもらう事の方が辛いだろうとも思います。
ですが、それでも、あえて、お手伝いをさせてあげてほしいのです。
いつも忙しくされているお母さん。
忙しいけれど、実は、非常に効率的に作業をされているんですね。
その中で、子供が「お手伝いをしてあげる」と言っても、
常に効率的にこなしている作業に、余分な手が入る事で、
作業のクオリティが下がったり、返って作業が遅くなる。
そういう事、とても多いんです。
例えば、皿洗いのお手伝いをしてくれても、
キチンと洗えていなくて、汚れが残っていたり、
同じスポンジを使いまわして、他の食器まで汚してしまったり、
すすぎが十分でなくて、泡が残っていたり・・・。
それを見ていて、「あ~あ、もっと綺麗にやってよ・・・」
って心の中で思います。
途中で洗い物を落っことして割っちゃったり、
シンクをびしょびしょにしてしまったり・・・。
「も~・・・仕事増やさないでよ・・・」
でも、時間ばっかりドンドン過ぎていく・・・。
無駄に水を使ってばかりで不経済だし・・・。
こんな事なら自分ひとりでやった方がずっといい!!
そう思いますよね。その気持ち、すっごく分かります。
そしてついに・・・、
「もう、何やってんの!いいよ、やってくれなくたって!!」
声を荒げたくもなっちゃいますよね。(^^)
このように、子供のお手伝いって、お母さんの仕事を楽にするどころか、
お母さんの仕事を邪魔して、余計な作業を増やしてしまいます。
そう。現時点だけを見ると、お手伝いって、マイナスばかりなんです。
「お手伝いをしてお母さんを楽に・・・」
という目的からは・・・実は大きく離れてしまうんですね。
ですが、お手伝いにはもっともっと大きなプラスの面があるんです。
私がお手伝いのチャンスを子供に与えて欲しいのは、その為なんです。
それは、子供に「新しい喜びを感じさせる」という事です。
「喜び」というと私たちは、与えるものだと思います。
与えられて喜びを感じる、という事です。
代表的なものは、プレゼント。
プレゼントって与えられる喜びですよね。
突然、何らかのプレゼントがあると、やっぱり嬉しく思います。
特に、子供の頃の喜びって、ほとんど「与えられる喜び」だと思うのです。
例えば、生まれてすぐに、おっぱいが欲しい、おもちゃが欲しい、
お母さんの愛情が欲しい・・・。
足りなくなると泣き、グズり、わがままを言い、
その「欲しい」を何としてでも満たそうとする。
そんな「与えられる喜び」しか知らないんですね。
・・・あ、今、私は「子供の頃の・・」と言いましたが、
「与える喜び」を知らない大人も沢山いるんですよ。
きっとあなたの周りにもいるのではないでしょうか?
「自分さえ良ければ・・・」という人。
でも、それでは、やっぱり寂しいですよね。
だって、「与える喜び」も知っていたら、
長い人生、喜びは、何倍にもなりますものね(^^)
自分の子供達には、沢山の喜びを感じてもらいたいじゃないですか?!
その為には、お手伝いって、とっても良いチャンスなんですね。
自分の時間や労力を使って「誰かの為に」何かをする。
もし、そこで喜びを得ることが出来たら、
その喜びは“新しい感覚”として感じ取れるのです。
そんな経験をこの『お手伝い』から経験してほしいな、と思うのです。
今日、ご紹介するメールは、リリーさん。
リリーさんからは、以前に、こんなメールを頂いていたのですね。
> 実は、長い休みに入り、我が家の子供たちも、
> ちょっと巻き込んでしまう?!計画を立てました。
> 「おうちのしごと(お手伝い)をがんばって、
> スペシャルごほうびをゲットしよう!」なる、ものです^_^;
> 1日1回、続けてできるお手伝いを子供に決めてもらい、
> がんばりカードを作って、お手伝いしたらスタンプを押す。
> 決まった数をためたら、ごほうびが・・・?
> 私が小学生の時、よく作っていた家族新聞の形で告知したところ、
> 長男はノリノリで、妹にも報告していました。
> ごほうびのためのお手伝い、というわけではないのですが、
> 1つのことを続けて頑張る、ということを、
> 子どもと共に挑戦してみようと思います。
私は、「面白い企画ですね」「是非、やって下さいね!」
とお返事しました。そして、こんなご報告をいただいたのです。
ココから・・・
お手伝い・・・子供達との相談の結果、
A、1日1回、おもに朝食後、
お皿を「洗う」または「すすぎ」のどちらか
プラス
B、「お風呂洗い」または「お風呂沸かし」のどちらか
A・Bのうち、どちらかそれぞれ1つずつを組み合わせて、
兄と妹と日替わり交替で、やっていくことになりました。
がんばりカードは私が作り、スタンプは1日1回、
『30個ためたらごほうび』ということにしました。
ただ30個となると、やはり先の長いことでもあるので、
励ましのため15個まできたら、ミニミニごほうびとしました。
こうして始まったのですが、2人とも私の予想以上?!に、
毎日しっかり続けていました。
スタンプも、もともと家にあった「よくできました!」などの
ものですが、意外に自分で押す作業が面白かったようです。
「ごほうびって何だろう~?♪」って、毎日楽しみな様子でした。
もともとこの企画は、
お兄ちゃんが何か1つ、自信を持つキッカケになれば・・・
という思いもありました。
しかし、妹が当初からかなりやる気満々!
妹は、とにかく何でも自分でやってみたい方で、
実際、飲み込みも早く、お手伝いも大好きな子です。
この勢いが、お兄ちゃん押され気味にならないだろうか!?
と思ったほどでした。
そのお兄ちゃん、
日によっては、「今日は疲れた~」など、
ようやく重い腰を上げていましたが、
なんとか励ましたりもしつつ、毎日続けていました。
最初は、張り切って始めたお皿洗いが思うようにできなかったり、
「ここ、もうちょっとしっかり洗ってね」と言うと、
「もうイヤだ!」なんてこともあったのでした。
それでも、一緒にやろうと声をかけて、
私が、洗ったお皿を受け取る係になったり、
「上手になってきたね~」と励ましながら、
だんだんスムーズにできるようになりました。
兄妹で始めたのも、良かったみたいです。
お互いいい刺激になったり、楽しさも倍増だったようです。
どちらかが先にやったら、
「続きはやってね!」と声掛けをしあったりもしていました。
けんかもするけど、やはり兄妹、仲良く、微笑ましく思えました。
途中帰省したので、その間はお休みになってしまいましたが、
その前後は、なんとほぼ毎日続けた2人です。
夏休みの終わりごろ無事30回終了し、ごほうびと、
頑張ったしるしに、メッセージを入れた手作り金メダルを
プレゼントしました。
ちなみに、迷って選んだごほうびは、キャラクターのパジャマでした。
2人とも、おもちゃと思って期待外れな反応をするかなぁ・・・?
と思ったものの・・・、そうでもなかったようです^_^;
とにかく、
「よくここまで続けたね、お母さんも助かったし、
一緒にお皿洗いできて楽しかったよ、ありがとう」
と、2人に精一杯褒めて、伝えました。
そんな思いを、兄妹ともに受け止めてくれたのかな、と感じました。
しかし、この計画は、子どもたちだけでなく、
私にとっても大きな経験となりました。
ちょうど、パピーさんに目標・決意を宣言した時期であったのが、
かなりよいタイミングでした。
私の目標も、決して大げさなものではないはず・・・なのですが、
意外に毎日しっかり意識するということは、
簡単ではないと感じていました。
始めはちゃんと意識していても、日がたつと何か抜け落ちていたり。
それなのにこの子たちは、こんなに毎日ちゃんと続けている。
日を増すごとに、その実感は大きくなり、すごいなと心から思えました。
そして、お皿洗いのお手伝いのときなど、
せまい台所で3人一緒に立ってということもありました。
2人が洗い、すすいだものを、私が受け取って・・・。
時にはわいわい話しながらやっていると、
だんだん私が楽しくなってきたりして・・・。
以前の私だったら、お皿をきちんと洗うことに気が行きすぎて、
洗い方など、あれやこれやと口出ししていたことでしょう。
それに、自分のやり方にこだわるあまり、
結果、家事を自分の領域に囲いすぎていたとも思います。
今回は、極力口出しを少なく、も意識して・・・。
でも実際、子どもたち2人が上手になってきた事もありますが、
“何かを手伝ってくれることって、なんてありがたいんだろう”
と思えるようになってきたんです。
“細かいやり方なんてどうでもいいじゃないか、
お手伝いしてくれるだけでも万々歳だ”と・・・。
そうしたら、「まかせる」ことが、
少しずつ、できるようになってきました。
それに、私も自分一人でいつも頑張らなくたって、
みんなでやるのも楽しいな♪と、思えるようにもなりましたし。
なんだか私も、子どもたちとともにステップアップしたかしら?!
と、目標の中の「自分をほめる」を早速実行しております(^^ゞ
休み前に、パピーさんにこの計画を宣言してよかったです!
パピーさんが、「面白い企画ですね」と言ってくださったことも、
始める前に励みになっていました。
“ごほうびがないと、お手伝いしてくれなくなっちゃうかな?”
など、気にしてしまっていましたが、
いろいろ気にするよりなにより、やってみてよかったと思います。
最近のお兄ちゃんですが、少しずつ少しずつ、
苦手意識の壁をクリアしていきながら、
自信の芽がふくらんできてるかな?と感じます。
兄妹も、いろんな意味で賑やかですが、
なかなか楽しげな様子です。
季節の変わり目、どうかお大事になさってくださいね。
また、よい報告をさせていただけましたら幸いです。
では、「見守る母」で今後も頑張ります\(^o^)/
リリーより
ココまで・・・
リリーさん、楽しいご報告、ありがとうございます。
リリーさんには、
「最後まで続ける」という狙いもあったようですね。
そして何より、
「お手伝いをしてくれてありがとう」という気持ちで終われたこと。
又、その気持ちがちゃんと伝わって、本当に良かったです。
お手伝いをしてもらうことで、イライラすることもあったでしょう。
「そんなに嫌なら、やってくれなくて結構!」
って言いたくなったこともあったでしょう。
でも、もし、それを口にしていたら、
「お手伝いなんか、もう二度とやるもんか!」
って反発させてしまったでしょうね。
よくぞ我慢して下さいました(^^)
リリーさんのメールにはこんな文面もありましたね。
> 以前の私だったら、お皿をきちんと洗うことに気がいきすぎて、
> 洗い方など、あれやこれやと口出ししていたことでしょう。
> それに、自分のやり方にこだわるあまり、
> 結果家事を自分の領域に囲いすぎていたとも思います。
・・・
> そうしたら、「まかせる」ことが、
> 少しずつできるようになってきました。
> それに、私も自分一人でいつも頑張らなくたって、
> みんなでやるのも楽しいな♪と・・・
そう。子供達は、最初こそ上手に出来ずに、失敗したり、
余分な仕事を増やしたり、邪魔ばかりするように感じますが、
何度も繰り返すうちに、慣れて、どんどん上手になるんです。
でも、一度上達すれば、次からはとても楽になるんですね。
お母さん一人で頑張らなくても良くなるんです。
この先、お母さんの調子が悪い時、
「いいよ、僕やっておくから、お母さん、休んでて」
なんて言ってくれたら、涙が出るほど、嬉しいですよね(^^)
きっとすぐに元気になっちゃいますよ♪
> 最近のお兄ちゃんですが、少しずつ少しずつ、
> 苦手意識の壁をクリアしていきながら、
> 自信の芽がふくらんできてるかな?と感じます。
> 兄妹も、いろんな意味で賑やかですが、
> なかなか楽しげな様子です。
ともありましたね。とっても良い感じです♪(^^)
さて、冒頭でも書きましたが、
「与えられる喜び」だけでなく、「与える喜び」
「誰かの為になにかをする」事で得る、
『新しい喜び』を知ることが出来れば、
喜びを得るチャンスが何倍にも膨れ上がります。
今回の事で、子供達は、「お母さんが喜んでくれて嬉しい」って、
「与える喜び」をしっかり感じ、
自分自身の“存在価値”をも、感じてくれたと思いますよ。
リリーさん、本当によく我慢されて、目標を達成されたと思います。
頑張りましたよね。(^^)
> なんだか私も、子どもたちとともにステップアップしたかしら?!
はい。着実にステップアップされましたよ。
是非、これからも「見守る母」続けてくださいね(^^)
ステキなご報告、ありがとうございました。
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