こちらは過去のメルマガを掲載しています。
パピーいしがみです。
「こんな子、置いてこの家を出ていきたい!」
「私なんて母親じゃないほうがいい」
ほんのちょっとでもそう思った事・・・。
ある方もいらっしゃると思います。
今日のお話は、そんな風に悩んでいた方からのご報告です。
私は、時々こんなお話をします。
・・・ ・・・
人は、動物とは違って、超未熟児で生まれてきます。
動物は生まれおちて、すぐ立ち上がったり、おっぱいを探したり、
生まれた時にはすでに、生きる力が備わっています。
でも、人は、目も見えず、耳も聞こえず、
生きる為のすべてを、親に依存して生まれる。
いわば、人間として超未熟児なんですね。
そんな状態から、自分の考えで行動できるまで、約10年。
そして、経験を積んでキチンとした判断ができる
(と法律で定められている大人)になるためには、約20年。
人として超未熟で生まれてくるんだから、
幼少期は当然差があるんです。
平均より発達している部分もあれば、
平均にはちょっと届かない部分もある。
ところが、その子が成長していく過程で、
未発達な部分が発達して、幼少期に気になった部分が、
成長とともに改善されていくって事がとても多いんです。
だからこそ、親が一緒にいる時期、
超未熟児の子が成長する「子育て」の期間が
『とてもとても大事』なんですよ!・・・って。
・・・ ・・・
今日、ご紹介させて頂くテンテンさん、
知り合ったばかりの頃に、
息子さんの事をこんな風に紹介してくれました。
> 息子は、赤ちゃんのころから「育てにくいタイプ」の子供でした。
> 今思えば、とても心が敏感で繊細だったのだと思います。
> 息子は小さいころから、お友達の輪に入れず、
> 一緒に遊ぼうともしない子でした。
> 保育園に年少で入園しても、誰とも遊べなかったのです。
> 子供たちが元気いっぱい遊んでいるところが怖かったようで、
> いつも体はガチガチでした。
> そのうちにチック症状も出てきました。
> また、「こだわり」も人一倍強く、
> 年少の懇談会では、担任の先生から
> 「私たちも、もうどうしてよいのか・・・。
> 専門の先生に一度診てもらったほうが・・・」
> とやんわりと言われました。
> 涙をこらえて「わかりました」というのが精一杯でした。
そして、テンテンさんご自身も、このように言われていました
> 2年前・・・「お母さんが変わると子供も変わる」と言われ、
> 変わろうとがんばっても、どうしても理想の母親像には程遠い自分。
> 長男を心からかわいいと思えず、自己嫌悪になる毎日。
> 「この子を殺して私も死ぬ!」と泣き・・・・・。
> ほとんど育児ノイローゼ(?)状態でした。
> パピーさんのホームページにもっと早くに出会えていたら・・・!
> わたしもいつか、他の会員さんのように嬉しい報告が
> できる日がくるといいな・・・・と。
それが、今年の2月の事です。
あれから、約8ヵ月・・・。
今日は、そんなテンテンさんと息子さんの変化をお話ししますね。
ここから・・・
パピーいしがみ様
こんばんは。テンテンです。
以前・・・・・長男のことでメールさせていただきました。
その長男が、少しずつではありますが、
自分に自信をつけてきたみたいです。
現在保育園の年長さんです。
担任の先生が・・・
「○○ちゃん(長男)すごいよ。
運動会で自信がついたのかドッヂボールにも参加してましたよ!」
と教えてくれました。
ドッヂボールをすることは、
活発な男の子にとっては当り前のことかもしれません。
でも、長男は「ボールが怖い」「すぐに当てられる」
「当たると痛い」「入れてと言えない」「さそってもらえない」
など、様々な理由からほとんど参加していませんでした。
今日、保育園へ送って仕事へ行く前に、少し観察していると・・・
「○○~、ドッヂやる~?」と誰かの声。
なかなか準備の終わらない長男をさそいに
クラスの子が呼びにきてくれて・・・・。
ドッヂボールでは相変わらず逃げ専門でしたが表情が楽しそう!
とにかく以前では考えられないことばかり。
「成長したなぁ~」と思うと同時に、とても嬉しかったです。
運動会では「走り縄跳び」「跳び箱」「逆上がり」
みんなで力をあわせる「リレー」など、
さまざまな課題がありました。
なかでも「走る」ことが自信をつけたようです。
クラスで5本の指に入るほど早くなったわけではないと思いますが、
本人は「走るのが速くなった」
「クラスで3番目くらいかな」などと自分で言っています(笑)。
赤ちゃんのころから何を褒めても無視。無反応。無感動。
それでも今「認める」「褒める」をしなければ、
ず~っと自信のないオドオドした子になってしまう。
そう思い、私なりに言葉や態度に表わしてきました。
私は、自分が感じたことだけでなく、
「今日先生が絵が上手ってほめてくれたよ」
「Aちゃんが“○○くん走るの速いんだよ!”って言ってたよ」
などと伝えたり、
「あなたのすごいところはあきらめないでがんばるところ!」
「妹と仲良くあそんでくれるし、お手伝いもしてくれるよね」
(時々ですが・・・)
「漢字も読めるし」(電車の行先限定ですが・・・)
「いろんな子と遊べるようになったよね」
「それから・それから・・・」
「あれもできるこれもできる」
など思いつくままに認め、褒め、伝えました。
最近は褒めると少し顔が緩みます。
「あ、照れてるなぁ~。かわいいねぇ」と思えるようになりました。
「こんな子置いてこの家出ていきたい」
「私なんて母親じゃないほうがいい」
と思っていた頃には想像もできなかったことです。
でも、褒められる快感よりも、自分で
「僕は走るのが速くなった」と思えるようになったことが、
何よりの自信につながったような気がします。
また、私自身も感情で怒ることが少なくなったかな?
小言が少なくなったかな?と思えるようになりました。
いくら公園へ行っても、育児サークルに参加しても
精神的な「密室育児」状態から抜け出せなかった頃とは、
家の中の雰囲気が比べ物にならないほど穏やかになりました。
まだまだイライラして爆発してしまうこともありますが、
この講座をマイペースで進めていきたいです。
パピーさんの講座に出会えて、本当に良かったです。
ありがとうございます。
朝晩はかなり冷え込むようになりました。
お体にはお気を付けください。
テンテン
ここまで・・・。
テンテンさん、ご報告、ありがとうございました。
約8ヵ月前、テンテンさんの・・・
> わたしもいつか、他の会員さんのように嬉しい報告が
> できる日がくるといいな・・・・。
が本当になりましたね。(^^)
> 2年前・・・「お母さんが変わると子供も変わる」と言われ、
> 変わろうとがんばってもどうしても理想の母親像には程遠い自分。
> 長男を心からかわいいと思えず、自己嫌悪になる毎日。
> 「この子を殺して私も死ぬ!」と泣き・・・・・。
> ほとんど育児ノイローゼ(?)状態でした。
ともありましたが、
「お母さんが変われば・・・」なんて、辛いことを言われたんですね。
そう言われると、子供に変化がない事は、
「・・・すべて母のせい?」そう思っちゃいますよね。
そうなれば、どんどん、自分を追い込んでしまいます。
育児ノイローゼになってしまう・・・その気持ち、
よ~く、わかります。本当に辛かったと思います。
でも、このメルマガでは何度も言っていますが、
「変わらなきゃ」じゃないんですね。
「親が変る」んじゃなくて、親も子供と一緒に成長するんです。
だれだって、最初からできるわけじゃない。
だから、ひとつひとつできるようになっていくんですね。
子供が一つ乗り越えるごとに、親も一つ乗り越えていくんです。
そうやって乗り越えた山が、自信になるんですね。
その為には行動が必要で、
行動を起こすためには、やろう!という気持ち。
やろう!と思うためには、
「やる気にさせてくれる言葉」が必要なんです。
> 赤ちゃんのころから何を褒めても無視。無反応。無感動。
> それでも今「認める」「褒める」をしなければ、
> ず~っと自信のないオドオドした子になってしまう。
> そう思い、私なりに言葉や態度に表わしてきました。
テンテンさんは、その「やる気にさせてくれる言葉」を、
繰り返し繰り返し、伝えてくださったようです。
不安だったと思います。
辛かったと思います。
でも、テンテンさん、諦めなかったんですね。
立派ですよ。よく頑張って継続されました。
私たち「人」には、とてつもないエネルギーがあります。
それは、やる気になった時に爆発します。
そのエネルギーが爆発すると、能力は飛躍的に高まります。
「認める・褒める・包む」はそのエネルギーを爆発させるための、
いわば、導火線に火をつける行為だと思っています。
誰もが持っているそのエネルギー、
是非、その導火線にマッチを擦って、火をつけてあげてください。
・・・マッチを擦って、火をつける・・・。
それは、あなたの言葉・・・なんですね♪
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