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宮大工の言葉に・・・

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こちらは過去のメルマガを掲載しています。




  パピーいしがみです。




  今日のタイトルはちょっと???かもしれません。


  でも、どうぞ気にせず、お読みくださいね。


  今日のメインテーマは「挨拶」です。




  私のところによくある質問として「挨拶」があります。


  幼稚園のお子さん、小学生の低学年のお子さんが、


  なかなか挨拶ができない。


  「どうすれば、気持ちよく挨拶ができるようになるのでしょう?」


  というご質問をよく頂きます。




  ですが先日、ちょっと今までと違う質問を頂きました。


  それは「知り合いの家に上がるときなど、挨拶もせずに上がる」


  をどうしたら良いか?というご質問でした。




  これについては、今まで、お話した事がなかったので、


  ちょうど良い機会だと思って、今日の題材にさせて頂きました。




  まず、「挨拶ができない」についてですが、


  私がこの相談を受けるとき、必ずお聞きすることがあります。


  それは「ご家庭内では挨拶をされていますか?」という質問です。




  例えば、お父さんとお母さん、お父さんと子供、お母さんと子供・・・


  改めて聞いてみると、お母さんと子供は挨拶をしていても、

  ご夫婦の挨拶、お父さんとお母さんが挨拶を交わしていない、


  というケースがとても多いのです。




  理由は「いまさら・・・恥かしい」という事のようですが、


  子供からすると


  「お母さん、挨拶しろっていうけど、自分だってやってないじゃん」


  と思うのですね。




  家庭でやっていないものを、外でやれ、と言っても無理で、


  子供からすると、そこに違和感を感じるのです。


  特に、家庭内に挨拶が無い場合、


  「挨拶なんて、家でもしないし、する必要もないでしょ?」


  と思うのですね。




  確かに、挨拶って、マナーではあるけれど、


  「必要があるか?」と言ったら、「必要」ではありません。


  特に、成果主義に傾きつつある現在、


  その必要性はとても薄れています。




  ただ、私はコミュニケーションの為のツールとして、


  とても大事だと思いますし「マナー」とか「常識」とか言う前に、


  挨拶をしない人は、人からのさまざまなメリットを受けにくいだろうな、


  と感じるのです。




  私達は、気付かないうちに人から沢山のものをもらっています。


  それは会話からの情報だったり、笑顔(癒し)だったり、喜びだったり、


  一緒にいて「楽しい」という気持ちだったり、思いやり・感謝、


  お互いに認め合う気持ち、友達づきあい・・・


  それはそれは沢山あると思います。




  でも、挨拶をしない、という態度をとっていると、


  それらを受けるチャンスは極端に減り、


  窓口もとても狭くなってしまうのですね。




  だって、もし、私だったら、


  こちらから挨拶をしても返さないような人だったら、


  「あ、こいつの為に何かしてやるのはやめよう」


  と思いますものね。


  それって、人生において、ものすごく損だと思うのです。




  そんな意味もあって、私は子供達に教える上で、


  「これだけは譲れない」と一歩も引かずに教え、又、


  しないときにはビシッと叱ったのが「挨拶」だったのです。


  挨拶ができることで、享受できるメリットは計り知れない、


  と考えていたからです。




  ただ、前回のトイレトレーニングと同じで、


  この挨拶だって、段階があります。


  家庭内で、普通のこととして、挨拶ができる子でも、


  一歩家から出ると、できない場合があります。


  「挨拶」ってなんとなくよそよそしくて、


  ちょっと気恥ずかしかったりしますからね。




  もし、家庭内で、夫婦間で、しっかり挨拶ができているのなら、


  「外でもちゃんと親が手本を見せているか?」を


  思い出してください。




  もし、「私は大丈夫、ご近所や、先生など、ちゃんと挨拶している」


  と胸を張って言える方でしたら、大丈夫。


  きっと子供も、ちゃんと言えるようになってくれます。




  でも、もう一度考えてみてくださいね。


  私達は、外に出て、知り合いやご近所の方に挨拶はしていても、


  のべつ幕なしに誰でも・・・ではないですよね。


  「この人にはする」「この人にはしない」と選別していると思います。




  そうなんです。


  子供達にとっては、親がどうやって


  「挨拶をする人、しない人に分けているか?」


  が、まだ分からないんですね。




  私達が「あ、知り合いだ」と思って、挨拶をすると、


  全く知らないひとで、びっくり!!という事がありますよね。


  そして、その後、すごく恥かしくなったりします。


  そう、同じように子供達も


  「挨拶する人を間違えたくない」という気持ちがあるのです。




  そんな風に「選別する方法が分からない」と言う段階であれば、


  「先生や、知り合いの人がいたら、挨拶するんだよ」


  と教えてあげてください。




  でも、それを知っていてもやっぱり気恥ずかしい、


  と思う子も居ますので、なかなかできないようなら、


  「大丈夫。そのうちできるようになるからね」


  と言ってあげればいいと思います。


  時間をかけてできるようになるのを待って、


  できたら、間髪入れずに褒めてくださいね。




  でも、間違いなく言えることは、


  「親がやっていないことを、子供が進んでやることは無い」です。


  親がやっていることを見ながら、子供は、


  「ああ、こんな時にはこうするんだな」と真似をして覚えていきます。


  真似をする子供の前で、挨拶を親がしていなかったら、


  「え、なにそれ?」と、挨拶自体も「意味が分からない」となるんですね。


  「別に必要ないじゃん、必要ないことはしたくない」となるのです。




  先ほども言いましたが、必要ないけど、


  それができるとできないとでは、将来大きく違ってくるのです。


  (だから、子供の為に、できるようにしてあげたいんですね)




  そして、もう1つ。


  これは、今日、お伝えしたかった、最も重要な部分ですが、


  「知り合いの家に上がるときなど、挨拶もせずに上がる」について、


  どうしたら良いと思いますか?




  事前に子供に「友達の家に上がるときはこうするんだよ」と言っても、


  それは・・・ほぼ無理だと思います。


  なぜなら、子供はその姿を見ていないからです。


  親から「こうしなさい」と言われても、


  楽しい事が待っていると思えば、飛んでいってしまいます。




  先ほど、私は


  「親がやっていないことを、子供が進んでやることは無い」


  と言いましたね。




  ですから、私は、常にそれを見せるようにしました。


  そう。「やって見せ、言って聞かせてさせてみて・・・」です。


  例えば、私の家の隣には、父・母が住んでいました。私の実家です。


  隣(実家)に行くときには、必ず、玄関で扉を開けたら、


  「こんにちは。お邪魔します」と言って、靴を揃え、上がりました。




  私は、子供が生まれるまでは、そんなことはした事がありません。


  (私の育った実家ですから)


  ですが、私は、親の姿を子供に見せるために、それを続けたのですね。


  それは、おじいちゃん、おばあちゃんからすると、


  「他人行儀な、やめてよ」と思われるかもしれませんが、


  「子供に見せる為にやっているんだよ」と言うと納得してくれました。




  これは、私の実家だけでなく、妻の実家でもやりました。


  妻も、私の意向を汲んでくれて、


  自分の実家に里帰りをしているのにも関わらず、


  ちゃんと玄関で「こんにちは。お邪魔します」と言い上がり、


  靴を揃える・・・それを子供達にも教えてくれていました。




  どうでしょう?




  皆さんのお宅では、どうされていますか?


  手前味噌、と感じるかもしれませんが、


  「子供は常に親を見ている」


  それを考えた時、いろんな場面が「教える」につながりますよね。




  もちろん、私も、至らないところが沢山あるし、


  決して真似をしてください、とは言いませんが、


  やっぱり、その子が、よそのご家庭に行ったとき、


  「挨拶」ができるとできないのとでは、印象が全く違ってきます。




  先日、テレビで、人間国宝の宮大工が、


  その仕上げのすばらしさにインタビューされていましたが、


  「見えないところに神経を注ぎ込むことで、全体が輝きだす」


  のようなことを言われていました。




  あ~、すごいな~、そうだよな~、って、ものすごく感動しました。




  子供って、長い年月をかけて「人」として創り上げていく。


  そういう意味では、通じる部分があるのでは?


  と感じたのは、私だけでしょうか(^^)






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